🔶自己紹介 ナイジェリアから来ましたアキンボラワアロギ・エスタ・オルワフンミトと申します。横浜国立大学大学院教育学研究科で数学を専攻しています。私はナイジェリアのラゴスという国内で最も大きい都市の出身です。 趣味は、歌を歌うことと音楽を聴くことです。特にゴスペル(福音音楽)が大好きです。 🔶ナイジェリアの紹介 ナイジェリアは西アフリカに位置し、南部は大西洋のギニア湾に面した国です。面積は日本の約2.5倍(約92万3,700㎢)、人口は約2億96万人です。首都は国内中央部にあるアブジャです。 ナイジェリアはアフリカ最大級の人口を擁する国家で、たくさんの民族・部族がいるのをご存知ですか。北部に多く居住するハウサ人、南西部のヨルバ人、南東部のイボ人をはじめ、250以上の民族・部族がいます。公用語は英語です。 ナイジェリアは連邦制を採用しており、36の州と連邦首都地区によって構成されています。在ナイジェリア日本国大使館は首都のアブジャにあります。 ナイジェリアの気候は熱帯雨林気候に属していて、一年を通して高温多湿の気候です。日本の四季とは違って、季節は雨季(4~10月)と乾季(11月~3月)の2シーズンに分けられます。ナイジェリアの北部では主に6~9月に、南部では4~9月に雨が降り続くのが特徴です。気温は国内各地で異なりますが、乾季に最高気温40℃に至ることもあります。 🔶ナイジェリアの伝統文化の紹介 既に説明したとおり、ナイジェリアにはたくさんの民族・部族がいるため、各々の伝統文化が異なります。私はヨルバ族の出身ですが、挨拶をするときに特有の伝統があります。例えば、女性は膝をついて挨拶をします。また、特に若い男性は年上に挨拶をするとき、地面に平伏をすることもあります。 また、日本の美しい伝統衣装である着物と同じく、ナイジェリアにも美しい伝統衣装があります。普段着としても使われますが、結婚式などの行事の時など、着用される機会が多いです。下の写真はヨルバ族が結婚式の時に着用する伝統衣装です。アクセサリーと合わせて華やかに着飾ります。 🔶ナイジェリアの伝統料理の紹介 伝統料理ですが、こちらも民族・部族により異なりますが、一般的に主食はお米です。お米は各地域で栽培されていて、オファダ米というナイジェリア南西部で栽培されている伝統的なお米はヨルバ族の高級食材です。 このほか、アマラ(オオバコやヤマノイモを潰して蒸したもの)、エウェドゥ(モロヘイヤを使ったソース)、エバ(キャッサバ芋の粉から作った餅状のもの)、グベギリ(豆を使ったシチュー)、エグシー(植物の種子を使ったスープ)もナイジェリアの有名な伝統料理です。また、プランテン(果物)に火を通したものも副菜としてよく食されています。 🔶ナイジェリアのおすすめ オグン州には私がおすすめする歴史的なスポットがあります。国内最大都市であるラゴスの中心地から自動車で2時間程北に進んだアベオクタという所にあるオルモ・ロックはヨルバ族の聖地とも呼ばれる神聖な場所です。オルモ・ロックとは、「困難や苦しみはここで終える」という意味があり、悩みを持った人たちがここを訪ねてきます。 オルモ・ロックは、アダグバという名前のハンターによって発見されました。彼は19世紀の部族間戦争の間、この岩を要塞として使用しました。今日まで、この岩はエグバ族(西アフリカ系部族)の輝かしい歴史、彼らの強さと誇りの源の象徴です。ちなみにこの岩は頂上まで137mもの高さがあります。 🔶保土ケ谷区についての感想 私は現在、数学における教育学を専攻していますが、ナイジェリアと日本で教育システムが全く異なるのが印象的です。日本の教育現場では、「発問」という教授法が用いられています。(発問とは、授業中に教師が生徒に対して意図的な問いかけをして生徒の深い思考を促し、自分なりの考えを作り出す教授法です。)この教授法により、ただ暗記をするというだけではなく、実生活で問題を解決する際に必要な考え方を身に付けることができます。 私が生活している保土ケ谷区に関してですが、生活で困りごとがあると区役所に相談に行きますが、いつも的確なアドバイスをくれるので助かっています。 近い将来で、ナイジェリアと横浜の学生が頻繁に交換留学などできるようになると嬉しいと思っています。若い学生同士が交流をすることは、異文化理解の促進につながると思っています。