🔶自己紹介 ドイツから来ましたカーラ・ウィルメスと申します。横浜国立大学ではYCCS(次世代グローバル人材育成コース)に所属し、都市社会学を勉強しています。都市文化創造学を専攻しているので、異文化コミュニケーションや日本史、社会学、経営学、経済学など、幅広い分野を学習しています。私が生活している保土ケ谷区は、生活に必要なものが全て揃っていて、日用品店、スポーツジム、レストランなど、いずれも徒歩で  アクセスできるので、便利で生活しやすい街だと思います! 🔶ドイツの紹介 ドイツは西ヨーロッパに位置し、ベルギー、オランダ、ルクセンブルク、フランス、オーストリア、スイス、チェコ、ポーランド、デンマークの9か国と国境を接しています。人口は約8,300万人で、日本の人口の約3分の2ですが、面積は35.7㎢と、日本とほぼ同じくらいの広さです。首都は国内北東部にあるベルリンです。ベルリンと聞くと、多くの人が  「ベルリンの壁」という言葉を聞いたことがあるかと思います。この壁を境に、1961年から1989年まで、東ドイツと西ドイツに国が分断されていました。今では、ベルリンはベルリンオペラやベルリンフィルハーモニーなど、世界的にも著名な文化施設、文化団体のほか、たくさんの美術館がある文化的な都市として、大変著名な場所です。 ドイツの気候は日本とよく似ていて、四季があります。ドイツの夏も時々、日本と同じくらい高温になることがありますが、日本ほど湿度は高くありません。そのため、特に夏は過ごしやすい日が多いです。 また、ドイツ国内には、ノイシュバンシュタイン城やケルン大聖堂など、歴史ある建造物がたくさんあり、観光地としても、世界中の人を魅了しています。 🔶シュマレンベルグの紹介 私の出身地は首都ベルリンから西に約400㎞離れたシュマレンベルグという小さな市です。この市はドイツ西部のノルトライン・ヴェストファーレン州に属していて、1244年に発足した市です。市の中心街はスレート(粘板岩を加工した建築材で屋根材や外壁材として使用されている)が用いられた、古くからの美しい家が並びます。 山々が連なり、美しい緑が広がり、牛がのどかに生活する自然豊かな所で、ハイキング、トレッキングのほか、冬にはスキーやスノーボードなど、ウインタースポーツも楽しめます。 🔶ドイツの伝統文化 ドイツで最も有名なお祭りは「オクトーバーフェスト」だと思います。約200年前から、ドイツ南部のミュンヘン市で毎年開催されているお祭りで、概ね9月下旬から18日程度の間、連日で開催されます。会場には、観覧車などの遊園地アトラクション、食べ物や民芸品が購入できる屋台が並びます。中でも有名なのが大手ビール会社や個人が運営する仮設レストランの「ビールテント」です。オクトーバーフェストの代名詞でもあるビールテントでは、ミュンヘン発祥の6大ビール醸造所(アウグスティナー、ハッカー・プショール、ホフブロイ、レーベンブロイ、パウラーナー、シュパーテン・フランツィスカーナー)のビールを楽しむことができます。毎年、世界中から600万人ほどの人が来場します。期間中のビール消費量は全体で600~700万リットルにもなるそうです。 ちなみに、横浜の赤レンガ倉庫前広場でも横浜オクトーバーフェストが開催され、数十万人が来場したそうです。 🔶ドイツ伝統料理の紹介 一般的に、ドイツの伝統料理は肉料理がべ―スとなっています。ドイツ人は、ソーセージのような栄養があって、固形の食べ物を好む人が多いです。ドイツでも朝食、昼食、夕食と1日3回の食事が主流です。(ドイツ語で、朝食は「フリューシュテック」、昼食は「ミッタ―クエッセン」、夕食は「アーベンドブロート」と言います。) 伝統的な朝食はバターと、薄くスライスしたお肉やチーズ、もしくはジャムなどをパンと一緒に食べることですが、最近ではヨーグルトやコーンフレークで朝食を済ませる人も多いです。昼食は、ソーセージやステーキといった肉料理をメインにして、ジャガイモやキャベツなどの野菜や、ブリオッツなどの菓子パンと一緒に食べることが多いです。また、夕食は昼食と同じようにメイン料理と副菜を食べます。 ドイツのユニークな文化だと思うのが、日曜日に「Kaffee und Kuchen」と呼ばれる間食を楽しむ習慣です。これは日本語に訳すと「コーヒーとケーキ」が最も近いでしょうか。昼食と夕食の間にコーヒーや甘い食事などを嗜む文化です。 ドイツでは、毎週日曜日はみな、休息をする日とされていて、カフェやレストランを除き、ほとんどの商業施設が休館となるのが普通です。家族や友人と休息日を楽しむために誕生した文化といえます。日曜日には近所に住む人を自宅に招いてよく一緒に食事をします。 🔶保土ケ谷区についての感想 保土ケ谷区に限った話ではありませんが、日本はどこを歩いても清潔で驚いています。路上や施設の床に、ごみが捨てられていることがほとんどありません。また、電車に乗る時、物を購入する時、並んで順番守り、ルールを守って行動する習慣が素晴らしいと思います。 私は、以前、保土ケ谷区内でアルバイトをしていたことがあります。区民の方とお話をする機会がたくさんありましたが、皆さんとても親切に話をしてくれて、私がドイツの出身と言うと、私の国の文化に興味を持ってもらえたのがとても嬉しかったです。ドイツと日本にはたくさんの文化の違いがありますが、この地で学ぶ留学生を歓迎してくれていると感じています。また、保土ケ谷区には豊かな自然をはじめ、カフェや公園、商店街など、たくさんの魅力的なスポットがたくさんあると思います。地域住民の方や、他の留学生と情報をシェアしながら、もっと保土ケ谷区について知識を深めていけたらと思っています。