🔶自己紹介 アフガニスタンから来ましたアルジュマンド・レザと申します。 横浜国立大学大学院の都市イノベーション学府で修士を取得し、現在は博士課程で研究を続けています。大学の素晴らしい研究メンバーと教授陣、研究環境に感銘を受けています。私は横浜市も保土ケ谷区も大好きです。大学は横浜駅からもアクセスが良くて便利だと感じます。普段は、和田町駅や上星川駅まで徒歩で買い物に行くのが私の楽しみです。 🔶アフガニスタン・イスラム共和国の紹介 アフガニスタンは南アジアに位置する共和制国家です。面積は約652㎢で日本の約1.7倍あり、6つの国と接しています。(南部及び東部にパキスタン、西部にイラン、トルクメニスタン、ウズベキスタン、タジキスタン、北東の一部が中華人民共和国と接しています。)パシュトゥーン人、タジク人、ハザラ人、ウズベグ人など多様な人種が共存し、人口は約3,500万人です。 主な公用語はダリー語、パシュトゥー語で、ダリー語は32の文字、パシュトゥー語は44の文字があります。首都はカブールです。 古来「文明の十字路」として繁栄した国で、シルクロードを通じて、ローマやエジプト、中国などと交流があったと言われています。 🔶首都カブールの紹介 アフガニスタンには34の州がありますが、カブール州にあるカブールはアフガニスタンの首都であり、国内で最も大きな街です。3500年以上の歴史を持った街で、歴史的な建造物が多く残ります。 中でも有名なものがアブドゥッラフマーン・モスクで、アフガニスタン最大のモスクの一つです。市内の中心にあり、ランドマーク的な存在です。2012年に改修がなされましたが、伝統的なイスラム教建築様式が用いられていて、ミナレットという2本の「光塔」と14のドームがあります。 また、市庁舎の中にあるカブール国立博物館は、アフガニスタンの歴史がつまった芸術品がたくさんあり、古代アフガニスタンの文化、芸術が学べます。また、歴史を感じられる公園もあります。私のおすすめは、バーブル庭園です。16世紀初頭にムガル帝国の初代皇帝バーブルにより建設されたと言われていて、これまでの修復、復元工事が繰り返し行われましたが、今も美しい庭園が残り、観光スポットにもなっています。 🔶ヘラートの紹介 ヘラートはイランの国境に近いアフガニスタン北西部に位置した国内で2番目に大きな街です。この街は、かつて、いくつかの文学作品で「アジアのダイヤモンド」と呼ばれていた場所です。この街も3000年を超える歴史ある場所で、破壊されては再建されての歴史を何度も繰り返しました。中でも、14世紀にモンゴルのサマルカンド統治者のティムールに侵略された歴史は大変有名です。 🔶バーミヤンの紹介 バーミヤンはアフガニスタン中央部に位置し、首都があるカブールから240㎞ほど北西部にあります。標高約2500mのところに町があり、人口は約10万人です。このうち、多くの人種がハザラ人です。ユネスコの世界遺産に登録されているバーミヤン溪谷と、崖の斜面に仏像の彫刻が並ぶバーミヤン遺跡群が著名です。2008年には世界最古の油絵がこのバーミヤン遺跡の壁画に描かれていたことが発見されました。 🔶カンダハールの紹介 カンダハールはアフガニスタン南部の街で、国内で3番目に大きな街です。アフガニスタン最大民族のパシュトゥーン人の居住地域であり、パキスタン領のバローチスタン地域に近く、インド亜大陸へと通じる交通の要衝です。また、1776年までアフガニスタンの首都で、経済、政治の中心地でした。国の歴史を語る上で大変重要な役割を果たしてきた街です。 🔶アフガニスタンのスポーツ文化 アフガニスタンはスポーツが盛んです。国技として有名なものが「ブズカシ」という、二組の騎馬隊がヤギを奪い合うスポーツです。競技場を馬が駆け回る迫力あるスポーツです。   アフガニスタンスポーツ連盟は、クリケットやサッカー、バスケットボール、バレーボール、ゴルフ、ハンドボール、ボクシング、ウエイトリフティング、ボディビルディング、スケート、ボーリングなど本当にたくさんのスポーツの振興を促進しています。 🔶アフガニスタンの食文化 アフガニスタンの食文化は、小麦、トウモロコシ、大麦、お米、ジャガイモといった国内の主要作物を使った料理が食されます。主食はナンで、小麦粉で作る平たい窯焼きのパンのようなものです。お米を使った料理では玉ねぎやニンジン、トマトなどと一緒に炊き込んだ料理が有名です。また、牛乳、ヨーグルトといった乳製品もアフガニスタン料理にとって大切な食材です。 🔶保土ケ谷区についての感想 これまでに地域主催のお祭りに何度か参加させてもらいました。2018年12月に、餅つき大会、2019年8月には納涼夏祭りに参加しました。日本の伝統文化を体験することができて、本当に感動しました。私は日本文化が大好きです。時代の流れとともに少しずつ変化ながらも、伝統行事が今の世代から次の世代へと語り継がれているからです。 餅つきは、実際に体験したことで、お餅がどのように作られるのか、杵や臼などの器具をどのように使うのか、地域の方に丁寧に教えてもらいながら学ぶことができました。 また、夏祭りの盆踊りでは、小さいお子さんからご年配の人まで、みんなが同じ時間を一緒に楽しんでいて、印象的でした。地域主催のイベントは、人と人との距離を近づける、もっと親密になれる素晴らしい機会だと実感しました。